2019年8月25日(日)

独仏鉄道統合、欧州委が承認せず 独禁法違反と判断

2019/2/6 19:45
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【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)の欧州委員会は5日、鉄道車両世界2位の独シーメンスと同3位の仏アルストムの鉄道事業の統合計画を承認しないと発表した。EU競争法(独占禁止法)に違反すると判断した。両社の統合を巡っては、世界首位の中国大手に対抗するため、承認を求める声が独仏から強く上がっていたが、EU域内の鉄道分野の競争環境の保護を優先した。

シーメンスの高速鉄道「ICE」(右)とアルストムの「TGV」(仏パリ東駅)

欧州委の判断を受け、仏アルストムは「事業統合は起きないだろう」との声明を公表した。独シーメンスのジョー・ケーザー社長も「欧州の将来を示すプロジェクトを終わらせる欧州委の決定に留意する」とコメント。独仏連携による巨大鉄道会社の誕生は幻に終わる可能性が大きくなった。

欧州委は6日公表した声明文で、統合案を却下した理由について、欧州の高速鉄道や信号機の市場の競争を損ねる懸念が大きいと説明。EUで競争政策を担うベステアー欧州委員は「乗客の安全を保つ信号機システムや、次世代の超高速鉄道の価格上昇につながりかねない」と語った。

両社は2017年9月、シーメンスの鉄道車両・信号機事業とアルストム本体とを統合することで合意。新興国などで攻勢を強める世界首位の中国中車に対抗するため、「チャンピオンとなる欧州企業をつくる」(ケーザー社長)狙いだった。

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