2019年3月24日(日)

中国、トランプ氏と直談判模索 韓国は「良い舞台」と歓迎
米朝再会談のベトナム開催決定で

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2019/2/6 17:53
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【北京=永井央紀、ソウル=山田健一】2回目の米朝首脳会談が27~28日にベトナムで開催されると決まったことについて、中国政府は歓迎の立場だ。最重視する朝鮮半島の安定に向け、対話による解決に期待を寄せる。習近平(シー・ジンピン)国家主席は米朝会談の前後にトランプ米大統領との会談を検討している。韓国大統領府も6日、ベトナム開催を歓迎するコメントを出した。

関係筋によると、習氏は、米中首脳の直接協議によって朝鮮半島問題への関与を訴えつつ、米中貿易摩擦の着地点も探る構えだ。中国共産党関係者によると米中会談の具体的な日時、場所はまだ決まっていない。2月中旬に米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表らが訪中して実施する閣僚級協議を踏まえて調整するとみられる。

中国は米政権内で対中政策が一致してないとみており、ちゃぶ台返しをされない合意を得るにはトランプ氏との交渉が必要と判断している。

習氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と1年間に4回も会談して後ろ盾となる一方、北朝鮮に対する国連制裁決議を順守する姿勢は変えていない。習氏の訪朝も先送りしている。非核化プロセスを巡って米朝に溝があっても、対話を続けることが重要だとの主張を繰り返してきた。

一方、韓国大統領府の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は6日、「米朝首脳はシンガポールで敵対の歴史を清算する一歩を踏みだしており、ベトナムでは具体的で実質的な進展を希望する」と語った。

金報道官はベトナムについて「米国と銃剣を向け合った仲だが、今では米国の友好国になった」と強調。米朝が新しい歴史を記す上でベトナムは「この上なく良い舞台だ」との考えを示した。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、国際社会と連携して北朝鮮の非核化を実現しながら、北朝鮮の経済発展を後押しする方針。金報道官は、ベトナムの直近の経済成長を念頭に、1975年に終戦したベトナム戦争に触れることで、経済発展を重視する北朝鮮に寄り添う立場を間接的にアピールした。

「具体的で実質的な進展」の文言の中には国連の経済制裁のために再開できない、北朝鮮の開城工業団地の南北共同事業などを制裁の例外として認めるといった思惑を含んでいる可能性がある。

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