米朝会談前にトランプ氏と協議 首相が意向
(更新)
安倍晋三首相は6日の参院予算委員会で、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の2回目の首脳会談の開催決定を受け、トランプ氏と事前に電話で協議するなど「日米で緊密に擦り合わせをしたい」と述べた。「核・ミサイル、わが国にとって最も重要な拉致問題について、あらゆるレベルで緊密に方針を擦り合わせたい」とも語った。
河野太郎外相は米朝首脳会談の前に、ポンペオ米国務長官との外相会談を調整していると明らかにした。「米側からも外相会談の話がある。場所は分からないが、事前に擦り合わせたい」と表明した。いずれも自民党の山下雄平氏への答弁。
これに関連し、菅義偉官房長官は6日の記者会見で日本人拉致問題の解決に向けて「米国と協力し、政策を擦り合わせていきたい」と述べた。
朝鮮半島の非核化をうたった2018年6月の米朝首脳共同声明にも触れ「首脳間の合意が完全、迅速に履行されることを期待する」と語った。「米国や韓国と協力し、中国、ロシアをはじめとした国際社会と緊密に連携する」とも強調した。