2019年3月19日(火)

はやぶさ2、小惑星への着陸 22日に挑戦

科学&新技術
2019/2/6 16:16
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、小惑星「りゅうぐう」の上空に待機中の探査機「はやぶさ2」が22日午前8時ごろに着陸を目指すと発表した。機体の一部を地表に押し付け、有機物や水分を含む岩石を拾ってすぐに上昇する。生命誕生の謎に迫る小惑星を世界に先駆けて調査し、太陽系の成り立ちの解明などにつなげる。

小惑星りゅうぐうに着陸するはやぶさ2の想像図(JAXA・池下章裕氏提供)

小惑星りゅうぐうに着陸するはやぶさ2の想像図(JAXA・池下章裕氏提供)

はやぶさ2は2014年12月に鹿児島県から打ち上げ、18年6月にりゅうぐう周辺に到着した。地表が予想外に岩だらけで、安全に降りる場所を探して18年10月だった着陸予定を延期していた。

着陸地点は直径約900メートルのりゅうぐうの赤道付近。岩に囲まれた幅約6メートルの隙間だ。2カ所に絞っていた最終候補地のうち、幅約12メートルと広いが大きな岩が点在する場所ではなく、狭い場所を選んだ。

はやぶさ2が着陸を目指す地点(赤い■の部分)=JAXAなど提供

はやぶさ2が着陸を目指す地点(赤い■の部分)=JAXAなど提供

リハーサルで落とした着陸の目印がそばに残り、「灯台」にみたてて姿勢を整えてピンポイントの着陸に挑む。津田雄一プロジェクトマネージャは記者会見で「広くても凹凸が激しいと、より安全確認が必要になる。目印が近くて安全だと考える方を選んだ」と述べた。

りゅうぐうは地球から3億キロメートル離れ、地球とのやり取りに往復で約40分かかる。はやぶさ2の細かい動きは地球からの指示では間に合わず、地表近くは自律制御で降りる。着陸の際は、機体から延びる長さ1メートルの筒型装置を地表に接地。小さな弾丸を撃ち込み、舞い上がる岩石を回収する。

難易度は高い。岩の高さが50~60センチを超えていると、機体を傷つける恐れがある。計測器が岩に反応しすぎても、着陸をあきらめて上昇に転じてしまう。

はやぶさ2は最初の着陸に成功すれば、19年夏までに上空から弾丸を撃ち込み、地表に開けた穴から岩石を採取する計画だ。

小惑星は大きな惑星になり損ねた天体とされる。りゅうぐうは有機物に富んでいるとみられ、地球に生命が生まれた謎が解明できると期待される。遠くの天体に探査機を降ろす技術は、将来の火星探査などにも役立つ。

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