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森保ジャパン、南米選手権を大きな好機にしよう
サッカージャーナリスト 大住良之

(2/2ページ)
2019/2/8 6:30
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最大の課題は選手層だ。10人を入れ替えて臨みながら2-1で逆転勝ちしたウズベキスタン戦の後、外国のメディアは「日本には力の落ちない23人がいる」と評価したが、実情はまったく違った。FW大迫勇也が欠場した期間は極端に攻撃力が落ちたのが好例だ。森保監督は1次リーグ最終戦のウズベキスタンでは大幅なターンオーバーをしたが、決勝トーナメントの先発はほぼ固定していた。「4連戦目」となった決勝では、フィジカル面でその影響はなかっただろうか。

ワールドカップのアジア予選は、前回通りのフォーマットなら9月にスタートする。それ以前の日本代表の活動は3月に2試合、6月に2試合の親善試合4試合と、6月中旬からブラジルで開かれるコパアメリカ(南米選手権)となる。

コパアメリカには、今回アジアカップに出場した選手は連れていけない可能性が高い。「地域連盟選手権への出場を要請できるのは、1年間に1選手1大会のみ」というルールがあるからだ。アジアカップに出場しなかった選手でも、原則として個々のクラブとの交渉であり、森保監督が自由に選ぶことはできないだろう。

戦力アップにはできるだけ多くの選手にチャンスを与え、競争を激化させる以外にない=共同

戦力アップにはできるだけ多くの選手にチャンスを与え、競争を激化させる以外にない=共同

コパアメリカ用代表を準備する

となれば、少なくとも6月の親善試合2試合、できるなら3月の2試合も「コパアメリカ用日本代表」で戦うべきではないだろうか。大黒柱のDF吉田麻也も、エースの大迫も、売り出し中のMF南野拓実もMF堂安律も、そして今回のアジアカップで非常に高い評価を得たDF冨安健洋も呼ばず、コパアメリカを想定したチームで親善試合を戦い、準備する。コパアメリカまで少なくとも7試合プレーするなかで、大きく頭角を現す選手がいるに違いない。そして早ければ9月にスタートするワールドカップ予選で、2つの日本代表を「融合」させるのだ。

非常に難しく、リスクもある。しかし今回のアジアカップで出た課題が選手層を厚くすることであるとしたら、その解決策はこの時点でできるだけ多くの選手にチャンスを与え、競争を激化させる以外にない。

コパアメリカは難しい問題がある大会ではあるが、やり方次第で「森保ジャパン」にとって大きなチャンスになる可能性を秘めている。それは、アジアカップの7試合を選手たちがともかく目の前の試合に勝つことに集中して戦い抜いたおかげだ。その「ベース」は、選手がそっくり入れ替わっても失われることはない。

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