新潟県の外郭団体、にいがた産業創造機構(NICO)は、パリとロンドンで県産品をPRするイベントを催す。著名なブロガーやメディア関係者を集めて台所用品やコメ、お酒などを紹介する。日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)の発効により、欧州地域への県産品輸出拡大に期待が高まるなか、現地で知名度を高める。
パリでは現地に開いた新潟専門店「キナセ」で、7日にイベントを開く。包丁研ぎなど台所用品の実演や、ホーロー鍋を使ったコメの炊き方などをその場で紹介。動画を撮影し、ネットでの広がりを期待する。
ロンドンでは7日から3月2日まで「新潟フェア」を実施する。食品や酒を扱う12社が36品目を出品し、現地で試食・試飲販売する。
花角英世知事は5日の定例記者会見で日欧EPAについて「県産品の日本酒の輸出拡大に可能性がある」と期待した。輸入の面では畜産農家への影響を懸念する声もあるが「(欧州産に)打ち勝っていけるようなブランド力や品質の向上に努めてほしい」と話した。