信州セラミックス、殺菌材料を海外展開

2019/2/5 22:00
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殺菌材料開発の信州セラミックス(長野県大桑村)は、主力商品の殺菌素材「アースプラス」を海外で販売する。アジア地域では病原菌の大流行の防止需要、欧米では医療現場での需要を見込む。売上高に占める海外事業の比率は現在はほぼゼロだが、3年で3割まで高める。

アースプラスを使った空気清浄機

アースプラスは1粒0.3~0.5マイクロメートルの大きさだ

アースプラスはセラミック複合素材のとても細かい粉末体で、細菌・ウイルスなどを分解する作用があるという。繊維製品などに塗布しカーテンや靴の中敷き、空気清浄機のフィルターなど多様な製品に使われている。

8年ほど前からアジア地域の国での感染症流行防止の需要を見込み、進出の誘いを受けてきたという。医療用機器としての認可を得て、医療用マスクなどに使う不織布として販売する。

今春から輸出を始め、初年度はマスク500万枚分の販売をめざす。国内では年間1000万枚ほどのため、半分ほどの規模になる。アジア向けには3年でマスク2500万枚分の不織布の販売を図る。これまでマレーシアやベトナムなどへ輸出実績はあるが、売上高で海外輸出の割合はほとんどない。

さらに欧米でも特許を取得して輸出したい考え。現在、1カ国で取得済みで、他にも数カ国での取得をめざす。現在、衣料品やインテリアなどへの活用について調査を進めており、5年以内の事業化を図る。

桜田理社長は欧米での展開について「アースプラスは衛生環境の整備に貢献するので、医療環境が整った先進国の方が認められやすい」と語る。

信州セラミックスの売上高は18年6月期で大型受注が入ったため7億8000万円、19年6月期は5億円を見込む。海外売り上げの割合を20年6月期には1割、22年6月期には3割程度に引き上げるのが目標だ。

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