2019年6月18日(火)

ゲノム編集に新手法 ノーベル賞候補の研究者ら開発

2019/2/5 19:16
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米カリフォルニア大学バークレー校は5日(日本時間)、遺伝子を効率よく改変するゲノム編集技術を構築したジェニファー・ダウドナ教授らが新たな手法を開発したと発表した。従来技術よりも精度よく遺伝子を切断できるという。ゲノム編集を使った遺伝子治療への応用が期待される。

ゲノム編集は1996年に最初の手法が開発され、2012年にダウドナ教授が仏の研究者らと「クリスパー・キャス9」というより簡便な手法を開発。精度の高さや使い勝手のよさなどから世界の研究者に広まり、農作物の品種改良や遺伝子治療への応用が進んでいる。ダウドナ教授らはノーベル賞の有力候補とみられている。

ダウドナ教授らは新しい手法を「クリスパー・キャスX(エックス)」と名づけた。実際に人の細胞で遺伝情報を操作できることを確かめた。

現在のゲノム編集は従来の遺伝子組み換え技術と比べると精度が大幅に高い半面、狙った場所とは違う遺伝情報も書き換える課題が残っている。今回の手法はDNAを切断する酵素が従来の4割ほどと小さいのが特徴だ。

新しい手法は病気の原因遺伝子を修復する遺伝子治療への応用が見込まれる。無毒化したウイルスを使って細胞に必要な遺伝子などを運ぶ際に、酵素が小さい方が効率が高いという。血が固まらない血友病や筋力が低下する筋ジストロフィーといった遺伝性の難病の治療に役立つ可能性がある。

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