2019年2月20日(水)

英、簡易税関検査導入へ 「合意なし」なら
輸入向けに時限導入

英EU離脱
ヨーロッパ
2019/2/5 18:34
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【ロンドン=中島裕介】英政府は欧州連合(EU)と合意できずに離脱する場合、英仏海峡を渡って英国に入るフェリーやトラックの税関検査を簡略化する方針を決めた。3月末の離脱から当面1年間の時限措置として導入する。合意なき離脱の場合、英仏間で税関検査や手続きが発生するため、港湾周辺の大渋滞や物流の混乱が生じる懸念がある。これを緩和する狙いだ。

英ドーバー海峡付近で実施した「合意なき離脱」に備えた訓練=AP

税関検査の簡略化は英国政府に事前にインターネットなどで登録した英国の業者が対象になる。フェリーや英仏海峡トンネルを使って英国に製品を運ぶ業者は、まず事前に「簡易国境申告書」を提出する。これにより国境ではそれ以上の書類の申請をせずに、そのまま英国に入国できる。その後、業者は商品が目的地に着いたことをネット上で報告し、関税を支払う仕組みだ。

当面は英国に入国する車両が対象だが、英政府はフランスに向かう車両の検査の簡略化も検討する方針だ。

合意なき離脱で税関検査が発生した場合、フランスへ渡る玄関口のドーバー海峡付近では積み荷の確認などのために数十キロメートルの大渋滞ができると予想されている。商品や原材料の輸送の遅れなどを通じて、サプライチェーン(供給網)に影響を及ぼす可能性も指摘されている。

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