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健常者も「読める」点字 渋谷区が採用、じわり浸透

視覚障害者が指で「読む」点字の凹凸に片仮名やアルファベットを重ね合わせ、目の不自由な人も健常者も意味が理解できる独特のデザインがじわりと浸透し始めている。「共生社会の考えにぴったりだ」として東京・渋谷区役所が1月15日に業務を開始した新庁舎の案内板に採用した。

片仮名と点字が組み合わされたトイレの案内表示(東京・渋谷区役所の新庁舎)=共同

発案したのは東京都中央区のデザイナー、高橋鴻介さん(25)。ある日点字を見ながら「なぜ僕は点字を読めないのだろう」と疑問に思ったのがきっかけだ。2017年9月から試行錯誤を重ね、当初はアルファベットのみだったが、視覚障害者からの要望を踏まえ片仮名に対応したデザインも作った。

昨年3月に自身のツイッターで紹介すると国内外から「点字を学ぶのに役立つ」「盲学校に通う子どもの教材が読めるようになれたらうれしい」と多くの反響があった。

高橋さんによると、デザインは複合施設「渋谷ヒカリエ」で一時使われたほか、電通本社(東京・港)で採用されることが決まった。渋谷区役所が案内板に使うと、広島、岡山両県庁から区役所側に問い合わせがあったという。

1964年の東京五輪では外国人とのコミュニケーションを円滑化するため、競技や施設を絵文字で表す「ピクトグラム」が開発され、世界中に普及するきっかけとなったともいわれる。高橋さんは「2020年東京五輪・パラリンピックで世界へ発信し、広めたい。障害の有無にかかわらず同じツールを使って、お互いがつながり合えたらうれしい」と話す。

〔共同〕

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