豪金利1.5%で据え置き 19年成長見通し下方修正

2019/2/5 14:57
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【シドニー=松本史】オーストラリア準備銀行(中央銀行)は5日の理事会で、政策金利を1.5%に据え置くと決めた。2019年の実質成長率は3%前後と予想し、18年12月の3.5%前後から下方修正した。金利を過去最低水準に維持し、経済を下支えする。

豪大都市では住宅価格下落が続いている(シドニー)

据え置きは27会合連続。ロウ総裁は声明で「家計消費が不確実」なうえ、賃金の伸びも鈍いと指摘した。さらに「いくつかの都市での住宅価格下落の影響」を景気が不透明な要因にあげた。

豪州では大都市を中心に住宅価格の下落が続いている。住宅情報会社コアロジックによると、1月の住宅価格の前年同月比の下落幅はシドニーで9.7%、メルボルンは8.3%だった。豪統計局が4日発表した18年12月の住宅着工許可件数は前年同期比22.5%減に落ち込んだ。

豪経済は18年7~9月期で景気後退の定義とされる「2四半期連続のマイナス成長」を経験していない期間が109四半期連続となり、世界最長を更新した。だが、資源ブームが終わった後の豪景気は不動産が支えてきた。仮に住宅価格の下落が一段と進めば、資産価値の目減りを警戒して家計消費が減退し、景気の下押し要因になることも考えられる。

英調査会社キャピタル・エコノミクスのベン・ウディ氏は「(豪州の)経済の見通しは悪化しており、豪準備銀は遠くない将来に利下げを考慮する必要が出てくるだろう」と指摘する。

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