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ボクシング尾川、ドーピング違反から再出発

2019/2/5 11:30
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2017年12月のボクシング世界戦で勝利しながらドーピング違反で無効試合となり、1年間の資格停止となった尾川堅一(帝拳)が2日、東京・後楽園ホールで約14カ月ぶりの復帰戦に臨んで判定勝ちを収めた。一度は引退に傾きながらも家族やファンの支えで翻意したという31歳はリング上で涙を流し、「今年勝負をかける」と正真正銘の世界奪取を誓った。

2日、東京・後楽園ホールでの復帰戦で判定勝ちした尾川(左)

2日、東京・後楽園ホールでの復帰戦で判定勝ちした尾川(左)

試合後のインタビューで、尾川は声を詰まらせなかなか話すことができなかった。「お客さんが集まってくれるか心配だったし、もっとヤジもあると思っていた。こんなに応援してもらって感謝の気持ちでいっぱいです」。500人を超す応援団に加え、リングサイドでは村田諒太や山中慎介さんら帝拳ジムの仲間も声援を送った。

天国から地獄への転落を味わったのは約1年前の冬。米ラスベガスに乗り込み、国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフェザー級王座決定戦で勝利したが、あとで試合前の検査で筋肉増強作用のある成分の陽性反応が出たことがわかった。尾川は故意の摂取を否定。試合後の検査は陰性で体内への進入経路も判明しなかったが、王座獲得は取り消された。

自宅玄関に飾っていた赤いベルトは返却し、ジムで練習することもできなくなった。「積み上げてきたものが消え、これ以上気持ちが続かないと思った。辞めるつもりだった」という。だが、毎朝起きる度に3人の息子たちから「もう一度ベルトが見たい」と懇願された。昨年6月からジムでの練習も許され、再び立ち上がる決心をした。

「怖かった。今までにない緊張だった」という試合は、さすがに硬さが目立った。フィリピン王者に得意の右ストレートで迫ったが、パンチが単発でダメージを与えられない。判定は大差がついたが、宣言していたKOは逃した(23勝=17KO=1敗1無効試合)。

「最低限、次につながった」という安堵の言葉は素直な気持ちだったろう。現在は世界ランキングも外れ、一から出直しになる。「応援してくれる人たちを悲しませたつらさが今もある。それを消すにはチャンピオンになるしかないんです」。険しい道になるのは覚悟の上だ。(山口大介)

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