米新聞大手ガネット、敵対買収案を拒否
【ニューヨーク=清水石珠実】米全国紙「USAトゥデー」などを発行する米新聞大手のガネットは4日、米同業のMNGエンタープライジズからの敵対的買収提案に対して、取締役会が全会一致で拒否を決めたと発表した。買収提案額(約13億6000万ドル=約1495億円)が、「ガネットの企業価値を低く見積もりすぎである」ことを理由に挙げた。
また、MNG側が資金調達の方法など買収計画の詳細を明かさないことを受けて、買収提案に「信頼がおけない」と判断したという。
MNGを率いるのは、買収したメディア企業に対して大幅なリストラを迫って債務体質を改善する手法で知られる投資ファンドで、米ジャーナリズム業界からガネットの今後を懸念する声が出ていた。