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広島・長野、実直な天才 巻き返しへ覚悟

2019/2/5 13:42
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「気を使いすぎだよ。ボール拾いなんか。そこまで頑張らんでもいいのに」。松田元オーナーが目を見張った。プロ2年目に首位打者となり、翌年にはリーグ最多安打をマークした天才肌。だが、天才=孤高の人といった型どおりのイメージでみると、全くお門違いということになる。

打撃練習する広島・長野=共同

打撃練習する広島・長野=共同

人見知り、と自ら話し、要領よく立ち回れるタイプではないようだが、一度付き合えば、仲間思い、チーム思いの熱いやつ、と誰もがわかる。

実直さは記者会見でもうかがえて、たとえば「チームに早くも溶け込んでいる」といった、そのまま受け流せばいいような問いかけにも、安易に相づちは打たない。あくまで自分の心に忠実に。元同僚の内海哲也(巨人―西武)らが口をそろえて「ナイスガイ」というのもわかる気がする。

新天地のキャンプ。オーナーが心配するほど神経を使い、気疲れはある。しかし、培ってきた技術が揺らぐことはない。

初日、鈴木誠也と組んでの打撃練習に、高速で上げるトスを、息つく間もなく連打する練習があった。うめき声をあげながら、35球を連射した鈴木は終了後、防球ネットに体を預けるほど。

それほど苦しい練習を、流麗で無駄のないスイングでこなした。さすがに数は鈴木ほどとはいかず、20球程度。それでも年季をうかがわせるには十分だった。

好きで入団した巨人から、望んで出たわけではないにせよ、さすらいのバットマン、という配役は似合わないでもない。

請われればバット一本で、どこでも渡り歩くのが野球選手。その覚悟は広島から丸佳浩の補償選手として指名されたときの「選手冥利に尽きます」のコメントに表れている。

外野の定位置争いは激しく、先は見通せない。2日、視察に訪れた高橋由伸・前巨人監督は「ここ数年の数字は彼本来の力からすると、物足りないものだと思う。34歳? まだまだできる年」と話した。「ここ数年」を一番もどかしく思っているのは当人。心中、期すものはあるだろう。(篠山正幸)

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