2019年6月26日(水)

4日の衆院予算委員会での主なやりとり

2019/2/4 22:08
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4日の衆院予算委員会での主なやりとりは次の通り。

■今村雅弘氏(自民、比例九州)

【国土強靱(きょうじん)化】

今村氏 2018年度第2次補正予算案では約1兆円強が国土強靱化に充てられる。対策の狙いを披露してほしい。

安倍晋三首相 防災、減災、国土強靱化のために必要となる経費を補正予算案と19年度予算案に計上した。着実かつ迅速に対策を実施し災害に強い国造り、安心できる国造りを進める。

【災害対応】

今村氏 災害対応に自衛隊の輸送機オスプレイや護衛艦「いずも」型を活用してはどうか。

岩屋毅防衛相 オスプレイは長い航続距離や垂直に離着陸できる特性がある。災害対処に有効に使える。いずも型護衛艦は医療船にもなる。今ある装備を活用し被害を最小限に食い止めたい。

■宮下一郎氏(自民、長野)=今村氏の関連質問

【統計問題】

宮下氏 今回の問題を受け、政府全体として統計部門の機能強化に努めるべきだ。

安倍晋三首相 公的統計は国民にとって、証拠に基づく政策立案を支える基盤だ。総務省統計委員会に検証部会を設置し、徹底した検証を行う。信頼性を確保するため、取り組みを進める。

【外国人材】

宮下氏 新たな外国人材の受け入れ制度では、入国した外国人は転職可能なので、賃金の高い大都市に集中するのでは。

山下貴司法相 政府を挙げて暮らしやすい地域社会づくりを進め、全国100カ所に11言語対応の相談窓口を整備する。

■小泉進次郎氏(自民、神奈川)=今村氏の関連質問

【統計問題】

小泉氏 毎月勤労統計の不正の影響で過去に受け取るはずだった額の不足分は、本人確認が取れ次第、4~12月に順次支払うのか。

根本匠厚生労働相 その方針で準備を進める。

小泉氏 不正を調査する特別監察委員会の第三者性が大きく疑われた。

根本氏 中立性、客観性を高めるためだったが、第三者性を強調し過ぎた点は反省している。

小泉氏 昨年12月20日に根本氏に一報が上がっているのに、翌日に毎月勤労統計の確報値が公表されるとの事実をなぜ伝えなかったか。

藤沢勝博厚労省政策統括官 定例業務として事務的に公表した。

土生栄二同省総括審議官 幹部は発表日程を認識していなかった。

小泉氏 確認をしなかった大臣の責任もある。賃金構造基本統計の不正は隠蔽体質の表れだ。

【責任問題】

小泉氏 大臣を代えて済む問題ではない。厚労省改革にしっかり旗を振ってほしい。

根本氏 追加支給はできる限り速やかに、簡便な手続きでお支払いするよう万全を期す。私が先頭に立ち組織のガバナンス(統治)を確立する。

■小野寺五典氏(自民、宮城)=今村氏の関連質問

【日韓関係】

小野寺氏 韓国が自衛隊機にレーダーを照射した。どう再発防止を求めるか。

岩屋毅防衛相 韓国側には事実を認め、冷静かつ適切に対応してほしい。防衛交流のパイプを切るつもりはなく、話し合いをしていく。

小野寺氏 旧朝鮮半島出身労働者問題もある。

安倍晋三首相 国際司法裁判所(ICJ)への提訴も含め、あらゆる選択肢を視野に入れ、毅然として対応する。主張すべきは主張する。

■高木美智代氏(公明、比例東京)

【統計問題】

高木氏 毎月勤労統計の数値の修正は、高収入の一部専門職を労働時間規制の対象から外す「高度プロフェッショナル制度」の年収要件1075万円以上に影響するか。

安倍晋三首相 影響を受けることはない。

根本匠厚生労働相 年収要件は年間平均給与額の3倍の額を相当程度上回る水準とされ、具体額は省令で決定する。法令上の要件に照らしても、年収要件に影響はない。

高木氏 総務省統計委員会を国家行政組織法3条に基づく強い権限を持つ「三条委員会」に拡充し改革を進めるべきだ。

首相 昨年の統計法改正で統計委の機能が強化された。まずは今ある機能の活用が重要だ。

■長妻昭氏(立憲民主・無所属フォーラム、東京)

【統計問題】

長妻氏 民主党政権でも不正を把握できなかった。深く反省する。安倍晋三首相は衆参両院の本会議で、厚生労働省による毎月勤労統計不正を調査する特別監察委員会の独立性を高めると言ったが、具体的には。

首相 監察委が行う検証や実態解明は厚労省職員の関与を極力排除した形で行うのが望ましい。

長妻氏 監察委の樋口美雄委員長は労働政策研究・研修機構理事長だ。機構は厚労省から運営費交付金をもらい、出向も受け入れている。(調査報告書に)厳しいことを書けるわけがない。本当に組織的隠蔽はないと確信しているのか。

樋口氏 機構の理事長として招致されている。答弁を差し控える。

長妻氏 第1次安倍政権時代、「消えた年金」問題でも、国会答弁で「最後の1人までチェックして全て支払う」と大うそをついた。何か言うことはあるか。

首相 残念ながら「最後の1人までお支払いする」というのは難しくなったが、長妻氏が厚労相時代にもそれは難しかったと実感したのではないか。

■大串博志氏(立憲民主・無所属フォーラム、佐賀)=長妻氏の関連質問

【麻生氏発言】

大串氏 麻生太郎副総理兼財務相は「子どもを産まない方が問題だ」と発言した。子どもを持ちたいと思っても結果が出ない人もいる。感度の低い不適切な発言だ。撤回して謝罪すべきだ。

麻生氏 少子高齢化の問題は、長寿化より、少子化の方が社会保障や財政の持続可能性の脅威になるということを申し上げた。発言の一部だけが報道された。発言には今後、気を付けたい。産みやすく、育てやすい環境をつくることが重要というのは当然だ。誤解を与えたとすれば撤回する。

【統計問題】

大串氏 基幹統計の改定がどれだけ政府の統計に影響を与えるか。

首相 国内総生産(GDP)には影響はない。他の統計への影響を関係省庁で精査している。

大串氏 特別監察委員会の中間報告は、組織的隠蔽はなかったと判断した。再調査の事務局を厚生労働省に置いていては、国民の信頼を得られない。2007年の「消えた年金」問題では総務省に設置した。厚労省以外で実施すべきだ。

根本匠厚労相 厚労省は事務的サポートに徹している。今後、より独立性を高めた形で、厳正に調査を進めたい。監察委の再調査の結果を待つ。

■小川淳也氏(立憲民主・無所属フォーラム、比例四国)=長妻氏の関連質問

【統計問題】

小川氏 2018年6月の現金給与総額が21年5カ月ぶりの高水準と報じられた際の感想は。

安倍晋三首相 いちいち毎月勤労統計について報告は受けていない。

小川氏 「良い数字を出せ」と暗に政治的圧力をかけたのでは。

麻生太郎副総理兼財務相 役所にいたら分かると思う。圧力をかければ数字は上がるのか。

首相 統計をいじってアベノミクスを良くすることは、できるはずがない。安倍政権が偽装しようとしていたとの「結論ありき」になると、正確な議論ができない。

〔共同〕

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