ぐるなび減収減益、有料加盟店の解約止まらず

ぐるなびの減益が続いている。2018年4~12月期の連結営業利益は前年同期比71%減の11億2400万円だった。ぐるなびが対価を受け取って飲食店の集客などを支援する有料加盟店の解約が続き、売り上げが減少したことが主な理由だ。楽天など外部との連携で反転攻勢を狙う。
18年4~12月期の連結売り上げは前年同期比9%減の245億円。有料加盟店は18年12月末時点で約6万700店舗で、前年同期から2.1%減った。
18年秋から米グーグルや米フェイスブック傘下の写真共有サイト「インスタグラム」などと連携して飲食店予約の窓口を広げる取り組みを進めている。売り上げへの目立った効果はまだ出ていないが、久保征一郎社長は「インスタグラムのアカウントを開く飲食店は増えている」と述べ、インスタなどを通じた予約数は「今後伸びる」と期待する。
一定の効果が表れ始めているのが楽天との提携だ。18年10月からぐるなび上で楽天IDを使って飲食店の予約ができるようにした。12月には楽天会員約11万人を新規で取り込んだ。インターネット予約の件数が増えれば飲食店からの手数料も増える。「来期ごろには増収を実現したい」という久保社長の見通しを実現するには、他社との連携効果を早期に出せるかがカギになる。