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猫眼娯楽、中国映画チケット最大手が香港に4日上場

約270億円調達も想定下回る

【香港=木原雄士】中国最大の映画チケット販売サイトを運営する猫眼娯楽は4日、香港取引所に株式上場した。約2億5千万ドル(約270億円)を調達し、サービスの改善や研究開発に充てる。当初は1千億円規模の調達をめざしていたが、市場の反応が鈍く、想定を下回った。投資家の間では中国ネット企業の新規株式公開(IPO)に慎重な見方が出ている。

初値は14.82香港ドル(207円)と公開価格(14.80香港ドル)とほぼ同じだった。

猫眼娯楽は映画情報を交換したり、チケットを購入したりするサイトを運営する。中国の映画館の95%以上にあたる600都市以上の映画館が同社を通じてチケットを販売している。2018年1~9月に販売したチケットは6億8千万枚に上る。中国のオンラインチケット市場のシェア6割を握る。

同社は、インターネット大手の騰訊控股(テンセント)や出前アプリの美団点評が出資する有力企業として、大型上場を狙っていた。ただ、投資家の反応が悪く、上場予定をいったん延期した。公開価格は仮条件の下限に決まった。ロイター通信によると、時価総額はテンセントが出資した17年時点の見通しに比べて、25%以上目減りした。

香港では中国ネット企業のIPO調達額が想定に届かないケースが相次ぐ。1月に上場したクラウド企業支援の微盟(ウェイモブ)の公開価格も仮条件の下限だった。テンセントが支援し、対話アプリ微信(ウィーチャット)を活用したサービスなど、ソフトウエアをネット経由で提供する「SaaS」(サース)を売りにしている。

猫眼娯楽と微盟は他のネット企業と同じように売上高が急拡大しているものの、まだ安定して稼げる状態ではない。株式市場では楽観的な成長期待より、事業の目新しさを慎重に見極める空気が強まっている。

国際会計事務所グラントソントンによると、未公開株を持つ投資家はM&A(合併・買収)や他の投資家への売却などIPO以外の道を探る傾向を強めている。関係者は「18年下期以降、投資家の中国企業を見る目が厳しくなっている」と指摘した。

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