2019年2月17日(日)

INF条約、ロシアも離脱 プーチン大統領表明

トランプ政権
ヨーロッパ
2019/2/2 19:06 (2019/2/3 0:27更新)
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【モスクワ=小川知世】ロシアのプーチン大統領は2日、米国が1日に破棄通告を正式表明した中距離核戦力(INF)廃棄条約について、義務履行の停止を表明した。米国に同等の措置で対抗すると強調し、同条約からの離脱に踏み切る。同条約が禁じる中距離ミサイルの開発を進めることも明らかにした。

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トランプ米政権はINF条約が失効する6カ月以内に、ロシアが違反行為を改めれば破棄を撤回する可能性を示していた。だがロシアも履行停止を表明したことで、効力が事実上失われる状態になった。

ロシアの履行停止表明でINF廃棄条約は効力を失うことがほぼ確実になった=AP

ロシアの履行停止表明でINF廃棄条約は効力を失うことがほぼ確実になった=AP

ロシア大統領府によると、プーチン氏は2日にモスクワでラブロフ外相とショイグ国防相からINF条約を巡る状況について報告を受けた。そのうえで「われわれは鏡のように同じ態度で臨む」と述べ、米国に追随して離脱を明らかにした。

INF条約は1987年に米国と当時のソ連が調印し、翌年に発効した。射程500~5500キロメートルの地上配備型ミサイルの開発や配備を禁止。特定兵器の全廃を盛り込んだ初の条約だった。

トランプ米政権は1日、ロシアの新型ミサイルの射程がINF条約に違反しているなどと主張し、破棄通告を正式表明していた。協議の窓は閉ざさず、ロシアが違反を解消すれば条約にとどまる方針も示した。

だがプーチン氏は2日、INF条約を含む軍縮全般について米国との協議の働きかけも見合わせるように指示した。「交渉の扉は開いている」としつつ「対等な意味のある対話ができるまで成熟するのを待つ」と述べ、今後の話し合いは米国次第との立場を示した。

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