2019年4月23日(火)

鴻海、米投資「引き続き推進」 パネル工場から変容も

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アジアBiz
2019/2/1 18:28
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【台北=伊原健作】台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は1日、米中西部ウィスコンシン州で進める投資計画について「引き続き推進する」との声明を出した。18カ月以内に研究開発センターなどを建設するという。一方、計画の中核だった液晶パネルの製造には触れず、投資項目などを見直していると表明。総投資額100億ドル(約1兆900億円)を掲げたプロジェクトが変容してきた。

1日までに日本経済新聞やロイター通信が米パネル工場の一部凍結や変更を報道。これを引用した台湾メディアに対して鴻海が声明を出した。「世界の市場環境に対応し、投資項目や技術を見直している」としつつ、「ウィスコンシンに科学技術園区を築き、現地で1万3000人の雇用を生み出す計画に変更はない」と強調した。

18カ月以内に多様な施設を建設するとも表明した。研究開発センターのほか、人工知能(AI)や次世代高速通信規格「5G」などに関連した機器設計施設、高効率のデータセンターなど7項目にわたる。

液晶パネルに関しては、バックライトや駆動用のICなどを組み込む「後工程」や、テレビなどの最終製品に組み立てる工場を建設するとした。ガラス基板からパネルの中核部分を製造する前段の「前工程」には触れず、外部調達を想定しているもよう。パネル製造で投資規模が大きいのは「前工程」だ。投資額がトランプ米大統領に約束した100億ドルに達するか、不透明感もある。

関係者によると、鴻海は米中貿易戦争による市況の悪化や人材不足でパネル工場の建設を中断している。シャープや鴻海系の台湾パネル大手、群創光電(イノラックス)による技術支援チームは既に解散した。

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