2019年7月23日(火)

日欧EPA発効、ワイン・生ハム続々値下げ 売り場でアピール

2019/2/1 12:38
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日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が1日発効した。欧州産ワインやチーズなどで関税が下がるため、小売り各社が対象商品の販促に力を入れ始めた。セブン&アイ・ホールディングス(HD)やイオンがワインの価格を下げたほか、成城石井はチーズやオリーブを安くした。値ごろ感を訴求し、新たな顧客開拓につなげる。

セブン&アイHDは1日、欧州から輸入するプライベートブランド(PB)のワイン3品を値下げした。PBワインの値下げは初めてだ。傘下のイトーヨーカ堂では1月28日からワイン約60品を別途値下げして販売している。

イトーヨーカ堂営業企画部の上野貴司総括マネジャーは「値下げしてから販売量が1割程度伸びた」と話す。新しい産地との交渉も始めているといい、欧州産ワインの品ぞろえを今後も広げる考え。

イトーヨーカ堂では欧州産ワイン60品を値下げした(東京都大田区のイトーヨーカドー大森店)

イトーヨーカ堂では欧州産ワイン60品を値下げした(東京都大田区のイトーヨーカドー大森店)

1日午前、イトーヨーカドー大森店(東京・大田)のワイン売り場を訪れた東京・大田に住む手塚一義さん(84)は日ごろから欧州産ワインを購入しているといい「安くなるのはありがたい」と話した。

イオンも1日、欧州産ワインを一斉に値下げした。グループの酒類専門輸入商社「コルドンヴェール」による直輸入を生かし、最大330種類の欧州産ワインを平均で1割値下げする。全国の「イオン」や「イオンスタイル」、「マックスバリュ」など最大3000店で実施する。

現在、取り扱う商品の半分強は1000円前後で、値下げ分は数十円から200円前後となる。イオンリカーの神戸一明社長は「消費者にとってより手の届きやすい価格になることで、欧州産ワインを飲む回数を増やしてほしい」と話す。

イオンは2018年10月下旬から期間限定で、関税撤廃分(約93円)を値下げした欧州ワイン23品を販売した。対象商品の売れ行きは「17年同時期と比べ約8割増だった」(広報担当者)という。値下げに対する消費者の反応は上々で、20年2月期は欧州産ワインで3割増、ワイン全体でも2割増の売り上げを見込む。

日欧EPAの発効に合わせて値下げされたワインが並ぶ売り場(1日午前、千葉市美浜区のイオンスタイル幕張新都心)

日欧EPAの発効に合わせて値下げされたワインが並ぶ売り場(1日午前、千葉市美浜区のイオンスタイル幕張新都心)

1日午前、イオンモール幕張新都心(千葉市)の酒売り場を訪れた千葉市在住の貞岡宏幸さん(71)は、値下げの対象のワインを約1万円購入。「これまで国産派だったが、欧州産でも手が届きやすくなった。ワインを飲む頻度も上がりそうだ」と話した。

高級スーパーの成城石井は1日から欧州産ワイン112種類を値下げしたほか、オリーブや生ハム、チーズの一部商品で価格を見直した。今後はジャムやイベリコ豚などで輸入価格が下がる可能性があり、欧州産品の仕入れも増やす方針だ。

成城石井では1日からオリーブ14種類を値下げした

成城石井では1日からオリーブ14種類を値下げした

原昭彦社長は「直輸入品が多い当社にとって、EPAは有利に働く。値下げをきっかけに新たなファンを増やしたい」と話す。

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