トルコ外国人旅行者数、過去最高 通貨急落で割安感
【イスタンブール=佐野彰洋】トルコ文化観光省は31日、2018年の外国人旅行者数が過去最高の3948万人に達したと発表した。通貨リラの急落や治安の安定が追い風となり、前年比21.8%増えた。観光産業は投資や消費が落ち込むトルコ経済の下支え役となっている。
旅行者の国籍トップはロシアの596万人。ドイツやブルガリアが続いた。中国は59%増の39万人、日本も66%増の8万人だった。
トルコは米国との対立などで18年夏にリラが急落する通貨危機に見舞われた。外国人にとって割安感が高まり、集客増につながった。政府は19年に5000万人の外国人が訪れると予測。相次ぐテロやクーデター未遂事件の発生などで16年には外国人の訪問が2535万人まで落ち込んでいた。