コマツ、新社長に小川啓之氏 新興国に焦点

2019/1/31 20:15
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コマツは31日、小川啓之取締役専務執行役員(57)が4月1日付で社長に昇格すると発表した。大橋徹二社長(64)は代表権のある会長に就任する。建機市場は堅調だが、米中貿易摩擦や新興勢力の台頭など、不透明感が強まっている。海外経験が豊富な小川氏はこれらの課題に取り組むことになる。

大橋社長は小川氏を選んだ理由を「新興国をどう考えるかの時代だ。アジアの経験含めて修羅場をくぐってきている」と説明した。本流の生産畑が長いが、米国やインドネシアなど海外でマネジメントも身につけた。

売上高の8割を海外が占めるコマツは、今のところ北米やアジアなど向けが好調だ。鉱山機械需要も堅調で17年には米鉱山機械メーカー、ジョイ・グローバル(現コマツマイニング)を買収した。

ただ新興国の先行きは不透明だ。石炭価格の下落でインドネシアなど、今後の投資動向が見極めにくくなってきたほか、最大市場の中国でも現地メーカーに押されている。

坂根正弘相談役(78)の社長時代から受け継ぐ、他社にまねできない製品やサービスを目指す「ダントツ経営」は継承し、「さらに加速する」(小川氏)と話す。

環境配慮などで石炭産業に吹く逆風は、客先として鉱山を抱える同社にとってもマイナス材料だ。鉱山機械事業の買収で事業領域は広がったが、その分、リスクも増える。まずは「変化・変動に左右されないビジネスに重点投資する」(小川氏)方針だ。

小川 啓之氏(おがわ・ひろゆき)85年(昭60年)京大院修了、同年コマツ入社。10年執行役員、18年取締役専務執行役員。大阪府出身。

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