成熟スマホ市場、中国勢が伸長 18年出荷、2年連続減

2019/1/31 19:30
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世界のスマートフォン(スマホ)市場で中国メーカーが勢いを増している。米調査会社IDCが30日発表した2018年の出荷統計によると、中国・華為技術(ファーウェイ)は17年に比べ33.6%増の2億600万台を出荷。同3.2%減の2億880万台にとどまった世界シェア2位の米アップルにほぼ並んだ。成熟市場で比較的安価な中国勢がシェアを伸ばす構図が鮮明となった。

全メーカーの出荷は2年連続で減少。前年を4.1%下回る14億490万台だった。世界需要の3割を占める中国市場向けの出荷台数が買い替え周期の長期化や景気減速の影響で10%以上縮小したのが響き、減少幅が拡大した。

成熟市場で攻勢を強めているのがファーウェイだ。ネット販売が中心の「honor(オナー)」シリーズなどが好調。自国の中国市場が縮小するなか、欧州や東南アジアなど国外市場の開拓を進めた結果、スマホ出荷に占める中国向け比率は半分程度まで下がった。

18年末以降は、ファーウェイ製の通信機器を政府調達から排除する動きが広がる逆風が吹いたが、10~12月の出荷は前年同期比43.9%増の6050万台だった。

ほかの中国勢も好調だ。小米(シャオミ)は前年比32.2%増の1億2260万台でシェア4位に上昇。5位のOPPO(オッポ)も出荷台数を伸ばした。

あおりを食っているのが韓国サムスン電子。18年の出荷は世界首位を守ったが、8%減の2億9230万台にとどまった。中級機種はファーウェイ、下位機種はシャオミに押されている。

アップルは従来機種に比べ値段を高く設定した最新スマホ「iPhoneXS」「同XR」の販売不振が響いたもよう。1~9月の出荷台数は前年同期を上回って推移したが、新機種効果が期待された10~12月に前年同期比11.5%減の6840万台にとどまったことが影響した。

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