松橋再審、3者協議終了 熊本地裁、早期判決の意向
熊本県松橋町(現宇城市)で1985年、男性(当時59)が刺殺された松橋事件で、殺人罪などで服役した宮田浩喜さん(85)の再審公判に向け、裁判所と検察、弁護団の第4回3者協議が31日、熊本地裁で開かれた。協議は今回で終了。初公判は2月8日に開かれ、即日結審する。弁護団によると、地裁側は3月末までに判決を言い渡す考えを示唆している。
検察側は殺人罪について有罪立証を断念しており、判決では「再審無罪」が確実となっている。
認知症を患う宮田さんは再審公判に出廷せず、成年後見人の弁護士が立ち会う。
再審請求を巡っては、熊本地裁が2016年6月、捜査段階の自白の信用性を否定し、再審開始を認め、17年11月に福岡高裁が支持した。検察側は特別抗告したが、最高裁が昨年10月に棄却し、再審開始が決まった。
〔共同〕