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業績ニュース

ファナックの18年10~12月期、営業益42%減 中国減速

2019/1/31 22:00
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ファナックの収益環境が厳しさを増している。31日に発表した2018年10~12月期の連結営業利益は357億円と、前年同期比で42%減った。FA(工場自動化)関連は国内で堅調だが、中国企業からの受注が急減。売上高の約2割を占める中国の回復時期は依然見通せず、20年3月期も低い利益水準が続くとの懸念が高まっている。

顧客の設備投資に対する弱気姿勢が広がってきた(ファナックの産業用ロボット)

「現状からの底割れはないと考えるが、いつ回復に向かうのか、まったく見えないのが一番大きな問題」。ファナックの稲葉善治会長兼最高経営責任者(CEO)は同日の決算説明会でこう述べた。業績を左右する最大の要因が米中の貿易摩擦になっているという。

18年10~12月期の売上高は20%減の1511億円。生産効率化への投資意欲は日本国内(4%増)や欧州(9%増)で旺盛だったが、中国(56%減)が足を引っ張った。自動車関連の産業用ロボットの投資一巡で米州も19%減った。

中国ではスマートフォン(スマホ)関連のロボマシンに加え、米中の貿易摩擦をきっかけにした設備投資需要の減退で、より汎用的な工作機械などの頭脳である数値制御(NC)装置といったFA関連の不振が深刻化。稲葉会長は「昨夏に(変調の)兆候が出て、昨秋にこの状態に突入し、底ばいが続いている」と語った。

業績の先行きを占ううえで市場の関心が高い18年10~12月期の受注高は1372億円と、前年同期に比べて3割減。特に中国向けは66%減と、18年7~9月の49%減からさらに落ち込んだ。

こうした動きを踏まえて18年10月に続き、19年3月期通期の純利益予想を小幅に下方修正。前期比22%減の1419億円で、従来予想を4億円下回る。営業利益は36%減の1479億円と30億円引き下げた。売上高は6269億円と14%減を見込む。

15年3月期に4割を超えていた売上高営業利益率は今期は2割台前半に落ち込む。減収に加え、将来の需要回復に備えて積極化している設備増強による減価償却費や、研究開発関連の費用が当面は重荷となる。

中国を中心とする需要回復の時期は関係者の間でも見解が分かれる。だが足元の状況が続けば、通期で中国の減速が影響する来期も減益の可能性が高まる。一方で次世代通信規格「5G」対応に伴う設備投資や、中国の景気刺激策の効果を期待する向きもある。

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