2019年4月23日(火)

米で猛烈な寒波、航空2000便超が欠航 経済に悪影響も

北米
2019/1/31 15:23
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【ニューヨーク=高橋そら、シカゴ=野毛洋子】米中西部を猛烈な寒波が襲い、航空便や企業活動に影響を与え始めた。30日には全米で航空便約2000便超が欠航した。記録的な寒波は週後半まで続く見込みで、長引けば消費など米経済への影響が広がりそうだ。

悪天候の主因は北極からの寒波の流入だ。30日に中西部の気温はセ氏マイナス30度前後まで下がった。米国第3の大都市シカゴでは30~31日に、これまで最も寒かった1985年(セ氏マイナス32.8度)の記録を下回る可能性もある。

大きな打撃を受けたのが主要な空港だ。航空会社はシカゴのオヘア空港で30日、予定便の半数を超える1450便以上を欠航とした。天候不良で視界が悪くなるためだ。地上スタッフの荷物詰め込みや航空機を修理する時間が制限された。

公共サービスでも大幅な乱れが生じた。全米鉄道旅客公社(アムトラック)はシカゴを発着する全列車の運行を取りやめた。米郵政公社(USPS)は一部地域で郵便の配達をとめている。

米経済への影響も気がかりだ。ロイター通信は米食肉大手のタイソン・フーズとホーメル・フーズがそれぞれ中西部にある豚肉処理場の操業を停止したと報じた。米穀物加工大手のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)も30日と31日に穀物の貯蔵施設を閉鎖するという。米カーギルも中西部の全ての穀物工場の操業をとめた。

現地メディアによるとシカゴでは小売店舗の臨時休業が目立った。従業員に自宅から出ないよう呼びかける企業も多い。小売最大手ウォルマートは「現在のところ店舗営業を続けている」(広報担当者)ものの、今後も積雪が続けば従業員が出勤できず休業する可能性は否めない。

猛烈な寒波は燃料価格の急騰も招きかねない。米家庭の多くが暖房の燃料に使う天然ガスの価格の動向が注目される。天然ガス価格指標のヘンリーハブ価格は100万BTU(英国熱量単位)あたりで約3ドルと比較的安定しているが、2014年に寒波が到来した際には同6ドル台に上昇。天然ガスの価格が上がれば米家計の消費にも影響が出る恐れがある。

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