スズキ四輪車世界生産、18年4%増で最高 海外は鈍化

2019/1/30 22:30
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スズキが30日発表した2018年の四輪車生産・販売統計(速報値)は世界生産が前年比4%増の343万6589台となり、2年連続で過去最高を更新した。主力のインドやパキスタンなど海外がけん引し、静岡県内に工場が集中する国内生産も4年ぶりに100万台を超えて堅調だった。ただ、足元ではインドの生産減速など新興国通貨安の影響も出ている。

軽自動車「スペーシア」などの販売が好調で国内生産も4年ぶりの大台を突破した(静岡県湖西市の湖西工場)

海外生産は5%増の242万2673台と7年連続で増加した。このうちインドは8%増の187万4390台で過去最高を更新した。経済成長を背景にインドの乗用車市場で5割のシェアを持つ子会社のマルチ・スズキが販売を伸ばしたが、伸び率は前年の14%から鈍化した。

インド市場は足元で減速している。米中貿易摩擦のあおりを受けた新興国通貨安により、インドではルピー安で燃料価格が高騰していることも新車市場に影を落としている。18年12月単月のインド生産は前年同月比12%減の10万7380台と、11月に続き2カ月連続のマイナスになった。

18年通年ではパキスタンの生産も8%増の13万8359台と過去最高を更新したが、同国でも政府の徴税強化で足元の新車販売は減速している。スズキは18年に中国での生産から撤退しており、インドが減速すると他地域で補うのは難しい。19年1月に新型「ワゴンR」を投入するなどテコ入れを急いでいる。

国内生産は前年比3%増の101万3916台と2年連続で増加し、14年以来、4年ぶりに大台を回復した。国内の軽自動車や登録車の販売が好調で、静岡県内に集中する工場の稼働率も高い水準で推移している。

軽自動車販売は前年比5%増の58万6871台と2年連続で増加した。新型車効果があった「スペーシア」の販売が45%増の15万台超になるなど好調だった。18年7月に20年ぶりにフルモデルチェンジした「ジムニー」は納車待ちの状態が続いており、19年1月から湖西工場(湖西市)で増産体制を取っている。

軽自動車「ハスラー」のヒットで国内生産が105万台を超えた14年と比較すると、国内の登録車販売が大きく伸びたことも特徴だ。18年の登録車販売は前年比17%増の12万7728台となり過去最高を更新した。「ソリオ」や「スイフト」の販売が堅調で、17年12月発売の「クロスビー」が上乗せされたかたちだ。登録車全体では14年に比べ販売は6割伸びた。

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