ヒノキヤグループ、ベトナムでコンクリ建材生産

2019/1/30 22:00
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住宅事業のヒノキヤグループはベトナムでコンクリート建材の生産に乗り出した。現地企業との合弁会社の新工場が稼働。手作業によるレンガ積み建設が一般的なベトナムで、工期が短く、作業人員を抑えられるコンクリートパネルを売り込む。工場建設向けに販売して市場を開拓し、住宅建設に広げることを目指す。

コンクリートパネルを現場で組み立てる工法をベトナムで売り込む

グループで鉄筋コンクリート住宅を手がけるヒノキヤレスコ(東京・文京)が2018年4月、工場建設の実績が豊富な現地の建設会社と合弁会社「ヒノキヤレスコ コンストラクション ベトナム」(HRCベトナム)を設立。資本金100億ベトナムドン(約5000万円)のうち、60%をヒノキヤレスコが出資した。

HRCベトナムはハノイ市から車で約1時間の工業都市ハイフォン市で土地、建物を借り、7000万円かけて工場を建設。新工場の建物面積は2900平方メートルで、従業員は15人。ヒノキヤレスコの技術者や同社工場で勤務していた中国人スタッフがベトナム人スタッフを指導し、18年12月下旬から出荷を始めた。

ヒノキヤレスコは、事前に工場で製造したプレキャストコンクリート(PC)パネルを建設現場で組み立てるWPC工法の技術を持つ。コンクリートを型枠に流し、PCパネルを製造する。19年は新工場で7000~8000トンを生産。工場やラインを増設し、3年後には生産量を2~3倍にする計画だ。

ベトナムでは安い労働力を背景に、手作業によるレンガ積みの建設が一般的だ。ただ、経済成長で建設ラッシュとなっており、今後、人件費や建設コストの高騰が見込まれる。WPC工法は現場の作業工程を減らし、工期短縮できるうえ、高品質で災害に強いため、将来的に需要が高まるとみている。

現地の住宅相場を考慮すると、現時点では鉄筋コンクリート住宅の普及は価格面で難しい。そのため、まずは共同出資する建設会社が手がける工事など工場建設向けに供給する。ヒノキヤグループは「工場向けのパネルで認知度を高め、壁や床など部分的に使った住宅の開発を進め、利用を広げたい」とする。

ヒノキヤグループは18年4月に策定した中期経営計画で、連結売上高を17年12月期の1050億円から22年12月期には2000億円と倍増させる目標を掲げる。国内の人口減少を見据え、海外事業にも注力する方針だ。

ベトナムでは15年に子会社を設立。日本で販売する住宅の図面製作などを任せており、今後、設計業務も移管する予定。同社は「親日の人が多く、発展の余地が大きいベトナムで事業を拡大したい」としている。

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