マツダは30日、中国江蘇省にあるエンジンを生産する合弁会社の出資比率を29日に25%から50%に高めたと発表した。米自動車大手フォードが保有していた合弁会社の株式を全てマツダが取得した。中国の自動車大手、重慶長安汽車と50%ずつ出資することになり、同日に社名も「長安マツダエンジン」に変更した。
エンジンの合弁会社は重慶長安汽車が50%、フォードとマツダがそれぞれ25%出資して2005年9月に設立。マツダ車に搭載するエンジンの量産は07年4月に始まった。フォードがエンジン調達の戦略を見直して合弁会社への出資をやめることになり、マツダが全株式を取得した。
合弁会社のエンジンの生産能力は年43万基。このうち14万5千基は、マツダと重慶長安汽車が完成車を生産する合弁会社「長安マツダ汽車」向けに生産している。
フォード向けへのエンジンの生産は18年11月に終了している。マツダは「エンジンを調達する台数は現段階では見直さない」という。