2019年6月18日(火)

国内最大の化粧品産業展示会、過去最高の780社が参加

2019/1/30 14:31
保存
共有
印刷
その他

国内最大規模の化粧品関連産業の展示会、国際化粧品展・化粧品開発展が30日、幕張メッセ(千葉市)で開かれ、過去最高となる約780社(関連イベント含む)が出展した。OEM(相手先ブランドによる生産)メーカーや包装資材を手掛ける企業がブースを連ね、化粧品メーカーなどに自社の技術や商品を売り込んだ。日本製化粧品の世界的な人気が幅広い産業に波及している。

容器の関連企業が多数出展した

出展企業数は過去最多の780社

会場でひときわ多くの来場者を集めたのが日本コルマー(大阪市)のブースだ。大阪府八尾市など国内7カ所に工場を持ち国内外の企業から化粧品の生産を受託する。メーキャップからスキンケアまで幅広い商品をつくれる技術力と小ロットから受注できる機動力が強みだ。「供給不足に悩む日本企業に加え、『メード・イン・ジャパン』の品質を求めるアジア企業からの引き合いも多い」(同社)という。

堅調な訪日客需要に支えられ、日本の化粧品市場の成長は止まらない。2017年の化粧品出荷額は前年比6.8%増の1兆6292億円と6年連続で増加。訪日客の「帰国後消費」がけん引する同年の化粧品輸出額も同39%増の3716億円で、5年連続で過去最高を更新した。

コーセーポーラ・オルビスホールディングス(HD)は需要拡大に対応するため生産の外部委託を増やしている。これを取り込む形で成長しているのが日本コルマーのような化粧品主力のOEM企業だ。展示会にはコスメテックジャパン(東京・中央)や天真堂(同・江東)など主要OEM企業が顔をそろえた。

OEMと並んで目立ったのが容器メーカーだ。化粧品の容器は見た目の美しい高品質のものが好まれる。化粧品各社は容器の多くを専業メーカーから調達している。近年、限られた容器メーカーに発注が集中することで供給のボトルネックとなっている。展示会にはジュテック(大阪府東大阪市)や大成化工(同・茨木市)などの国内容器メーカーのほか、韓国DARINなど海外企業もサンプルを展示。来場者に採用を促した。

化粧品市場の成長は素材産業にも波及。主要原料である触媒や乳化剤は各社が活発な増産投資に踏み切っている。日清オイリオグループも20年、横浜市の工場に化粧品の光沢や保湿性を高めるエステル油などの新生産棟を稼働。日揮グループなども香料を増産する。

異業種からの参入も目立つ。AGC(旧旭硝子)グループは昨年10月、同社初の化粧品ブランド「DA CAPO(ダ・カーポ)」を発売。富士フイルム味の素も商品展開を加速している。日本化粧品工業連合会(粧工連)の加盟企業は18年4月時点で1210社と5年で1割以上増加するなど、産業の裾野が急速に広がっている。(松井基一、矢崎日子)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報