2019年8月24日(土)

バブルの飼い犬、名前は「チョビ」(平成のアルバム)
シベリアンハスキー

2019/2/2 6:30
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シベリアンハスキー=動物写真家の中島眞理氏提供

シベリアンハスキー=動物写真家の中島眞理氏提供

耳のピンと立った精悍(せいかん)で野性味ある風貌。一見するとオオカミのような大型犬「シベリアンハスキー」だが、実際の性格は従順で人なつっこく優しい。今でいうツンデレ犬だろうか。バブル期に大流行した。

一般社団法人ジャパンケネルクラブ(東京・千代田)の犬種別犬籍登録頭数によると、1980年の登録はわずか2匹。それが平成に変わるころに爆発的に増え、91年に4万3897匹で登録数1位に浮上した。ピークは翌92年で5万9365匹。当時はペットショップで子犬に1匹40万~50万円の高値が付いた。

ブームの立役者は87年に連載が始まった佐々木倫子の漫画「動物のお医者さん」。1話目から登場するシベリアンハスキーの「チョビ」は、般若顔とあだなされるこわもてながらニワトリを怖がるほど温厚な性格。「あそぼ」と主人公にすり寄り、「待て」と言われるとお座りして忠実に待つ。「顔はコワイがききわけはいい」利口なキャラクターで人気は絶大。日本中にチョビの名を持つシベリアンハスキーがあふれた。

しかし、バブル崩壊とともに人気は急降下。十分にしつけなかった飼い主が「言うことを聞かない」と持て余すケースが続出した。体が大きく、月1万~2万円のエサ代も不景気下で負担となった。トイプードルやチワワなどの小型犬に取って代わられ、登録数は30~40位台に低下。近年は600~700匹で安定している。

日本のペットははやり廃りが早い。平成の愛犬史をたどると、登録数トップは「シベリアンハスキー」→「シーズー」→「ダックスフント」→「プードル」と変遷した。フィギュアスケートで活躍するロシアのアリーナ・ザギトワ選手がおねだりしたことで人気上昇中の「秋田犬(あきたいぬ)」も、次の時代には忘れ去られてしまうだろうか。

シベリアンハスキー 外見の模様が特徴的なシベリア原産のソリ犬。1万年以上前から北極圏に住むスピッツが祖先とされ、20世紀初めにアラスカで開かれたソリレースで優秀な成績を残し、世界的に有名になった。オスは20~28キロ、メスは15~23キロほどに育つ。

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