アップル、10~12月5%減収 純利益は0.5%減
1~3月期も減収へ 中国でiPhone不振

2019/1/30 6:36 (2019/1/30 7:06更新)
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【シリコンバレー=中西豊紀】米アップルが29日発表した2018年10~12月期決算は、売上高が前年同期比5%減の843億1000万ドル(約9兆2200億円)だった。主力商品である「iPhone」の中国販売が想定よりも落ち込み、9四半期ぶりに前年実績を割り込んだ。19年1~3月期も前年同期比で減収を予想しており、不振が長びく可能性が出てきた。

地域別の売上高は香港と台湾を含む中華圏が27%減の132億ドルとなり、6四半期ぶりに減少に転じた。米国や欧州、日本など中華圏以外の地域の売上高の合計は711億ドルと前年同期比1%増。中国事業の不振が業績全体の足を引っ張っており、売上高に占める中華圏の比率も20%から16%に落ち込んだ。

アップルが同日開示した19年1~3月期の業績予想では、売上高が前年同期比3~10%減の550億ドル~590億ドルになると予想した。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は同日出した声明で「売り上げが見通しを下回ったのは残念だが、我々は会社を長期視点で運営している」と述べた。

純利益は0.5%減の199億6500万ドルだった。最低価格が1099ドルの最上位モデル「XS Max」を18年9月に発売した効果で18年10~12月期のiPhoneの平均単価はなお上昇傾向にある。一方で研究開発費や販売関連費用が膨らみ利益を圧迫した。減益は8四半期ぶりとなる。

アップルは今回の決算から製品別の販売台数の開示を取りやめた。米国でのiPhoneの販売価格は幅広く、「収益の実態を示さないため」(ルカ・マエストリ最高財務責任者)としている。18年通年のスマホの年間出荷台数では中国の華為技術(ファーウェイ)がアップルを逆転し、韓国サムスン電子に次いで初めて世界2位に浮上した可能性がある。

アップルは1月2日付で公表した投資家向けの書簡の中で、中国の経済減速を理由に18年10~12月期の業績予想を下方修正していた。同社は日本時間午前7時から決算説明のための記者会見を開く。

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