米ファイザー、2%増収 10~12月

2019/1/30 5:53
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【ニューヨーク=西邨紘子】米製薬大手ファイザーが29日発表した2018年10~12月期の決算は、売上高が前年同期比2%増の139億7600万ドル(約1兆5200億円)だった。特許切れ製品が競争激化で伸び悩んだが、がんなど処方薬の伸びで補った。

最終損益は3億9400万ドルの赤字。前年同期は122億7400万ドルの黒字だった。15年に買収した傘下ホスピーラの製造・品質問題に伴う減損計上など特別支出がかさんだ。特殊要因を除いた1株利益は0.64ドルで、前年同期(0.62ドル)と市場の予想(0.63ドル程度)を共に上回った。

本業の処方薬事業では、特許が有効な処方薬を扱う「イノベーティブ・ヘルス」部門が8%増収と好調だった。主力のがん治療薬や抗炎症薬の販売が伸びた。一方、特許が失効した医薬品や後発薬の「エッセンシャル・ヘルス」部門は競合薬との競争や価格引き下げ圧力に押され、7%減収となった。

同日、ファイザーが発表した18年12月通期の決算は、売上高が前の期比2%増の536億4700万ドル、純利益が同48%減の111億5300万ドルだった。特殊要因を除いたベースでは純利益が同12%増の179億5800万ドルだった。

19年12月通期の業績予想は売上高で520億~540億ドルとした。6月に大型薬「リリカ」の米特許失効を控え、売り上げ減が避けられない見通しだ。フランク・ダメリオ最高財務責任者(CFO)は他の主力薬の販売拡大で落ち込みを吸収できると説明。為替や特殊要因を除いたベースで「18年と同水準の1株利益を達成できる」(ダメリオCFO)とした。

1月に就任したアルバート・ブーラ新・最高経営責任者は「19年は開発初期~中期段階にあるパイプライン(新薬候補)に重要な治験結果が相次ぐ忙しい年になる」とコメントし、中~長期的な成長回帰に自信を見せた。

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