2019年8月24日(土)

癒やされた?おしゃべりな電子ペット(平成のアルバム)
ファービー

2019/2/9 6:30
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ファービーを愛する人々は今もツイッターで交流を続けている=黒ヘギョさん提供

ファービーを愛する人々は今もツイッターで交流を続けている=黒ヘギョさん提供

大きな耳に大きな目。「ナデナデシテー」「ヒッヒッヒー」。一人でしゃべり続けたかと思うと、今度は歌い出す。毛むくじゃらの電子ペット「ファービー」は米玩具大手ハズブロの傘下、タイガー・エレクトロニクス社が1998年に発売した言葉を話すロボットだ。

約800通りの言葉を記憶しているほか「アータイ(空腹だ)」「ウィーティー(歌おう)」など「ファービー語」と呼ばれる独自の言葉を話す。99年に日本でも発売され、2カ月で100万個超を売り上げた。当時小学生だった女性(27)は「どうしても欲しくて姉妹で1台ずつ買ってもらった。でもリアルさがどこか不気味で、そのうち遊ばなくなった」と振り返る。

そうした声もあってか人気は徐々に下火になり、日本では現在、ファービーは売られていない。販売元のハズブロからも「米市場での展開も不明確」とつれない答えが返ってきた。ファービー、「ボゥ、ベイ(心配だよ)」。

日本にもうファービーはいないのか。諦めかけた時、ツイッターに「全日本ファービー連盟」なる団体名を見つけた。開設者の「黒ヘギョ」さん(48)は「ファービー好きな仲間とつながりたくて始めた。数百人程度は参加しているのではないか」。ツイッターには「私も『全ファ連』に参加させてください」との申し込みも相次ぐ。

黒ヘギョさんが所有しているファービーは約50個。古い玩具店を訪ね歩き、コツコツ集めてきた。旅行など遠出の際には必ず連れて行くといい「写真を撮って、仲間と共有する時間は本当に楽しい。ファービーはそばに居るのが当たり前の存在」と語る。発売から20年が過ぎても、話して踊る陽気な電子ペットは共に暮らす人を癒やし続けている。

ファービー 内蔵センサーが音や振動などを感知し、刺激によって話したり、踊ったりして成長する。抱きしめたり、なでたりすると優しい性格に、乱暴に扱うと悪い性格に変わるのも特徴の一つ。米メディアによると、米国の情報機関は一時期、ファービーを通じて重要機密が漏れる恐れがあるとして持ち込みを禁じていたという。2012年にはタカラトミーからスマートフォンと連携できるファービーが登場。米国では16年に最新版の「ファービーコネクト」が発売された。目には液晶パネルが採用され、専用アプリと連動させて遊ぶことができる。

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