在留カード偽造拠点捜索 不法就労外国人に販売か
東京入国管理局は29日までに、偽造在留カード製造拠点の埼玉県川口市のマンションを捜索し、入管難民法違反(在留カード偽造など)の疑いで、居住者の中国人の男(27)を入管施設に収容した。
偽造カードのほか、原料のプラスチック製無地カード計約2300枚を押収。組織的に、不法就労の外国人に販売していたとみて調べている。
東京入管によると、家宅捜索は1月11日。中国人の男は「昨年12月から金銭目的で偽造していた」と容疑を認めている。入管は男を刑事告発しており、今後は警察と合同で背後関係などの解明を目指すとしている。
偽造カードは、パソコンで作成した画像を無地カードに印刷、表面にはホログラムが施され、ICチップはないものの精巧に作られていた。
パソコンから見つかった顧客データによると、販売先は中国人のほかインドネシア人やベトナム人など多国籍にわたる。口コミや会員制交流サイト(SNS)で顧客を得ていたとみられ、注文を受けてレターパックで郵送していたという。〔共同〕