菊竹氏建築、存続危機 宮崎・旧都城市民会館、解体か

2019/1/29 9:18
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戦後を代表する建築家・故菊竹清訓氏が設計した旧都城市民会館(宮崎県都城市)が老朽化による解体の窮地に陥り、存続が危ぶまれている。日本建築学会が保存を強く求めているが、市は民間から具体的な活用提案がなければ、2019年度にも取り壊しに着手する見込みだ。

故菊竹清訓氏が設計した旧都城市民会館(宮崎県都城市)

故菊竹清訓氏が設計した旧都城市民会館(宮崎県都城市)

旧都城市民会館は1966年に開館。菊竹氏や故黒川紀章氏らが提唱した、時代や用途の変化に応じて建築も都市も新陳代謝するという理論「メタボリズム」の代表作とされる。サザエやヤマアラシのように見える不思議な外観で、街のランドマークとして親しまれてきた。

だが、新しい文化ホールの完成に伴い07年に閉館した。現在はコンクリートが剥げ落ちるなど経年劣化が進む。市が昨年7月に実施した市民アンケートでは、8割以上が補修や保存の経費がかさむことを理由に「解体する」を選んだ。

一方で、住民の間では保存を求める声も根強い。日本建築学会はスポーツ施設や企業本社など複数の転用案を提示するが、具体的な企業参画には結び付いていない。古谷誠章会長は「壊してしまっては取り返しがつかない。歴史的価値がある貴重な建築物を失ってはいけない」と訴えている。〔共同〕

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