車中泊用に駐車場シェア、カーステイが開始
クルマを使った旅行に関連したサービスを展開するカーステイ(東京・新宿)は車中泊やテント泊をする旅行者に駐車場や空き地を貸し出せるシェアサービスを30日に始める。空き地や使われていない駐車場を500円から貸し出せる。日本語と英語でサイトを立ち上げ、ホテル、民泊に続く、第三の宿泊場所として車中泊を定着させる。

車中泊をする人と、場所を貸したい人を専用サイト「カーステイ」を通じてマッチングする。現在一般の家庭のほか、駐車場、スーパー、お寺などがカーステイに登録しているという。登録できる条件はクルマ1台分の停車スペースがあり、年に1度以上止められ、24時間使えるトイレが500メートル以内にある場所に限られる。
専用サイトでは登録された駐車場や空き地を検索できるほか、予約や代金の支払いにも対応する。利用者が支払う代金のうち4割をカーステイが手数料として得る代わりに、三井住友海上火災保険が提供する車中泊保険を利用できる。保険を使えば、設備の破損や利用中のケガなどを補償する。
日本RV協会(横浜市)によると、2017年の国内のキャンピングカー保有台数は約10万6200台。定年退職後のシニアなどがけん引役となっており、07年に比べて1.8倍に増えている。車中泊やテント泊が広がれば、地方に眠る観光資源の活性化にもつながる可能性がある。
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