武田、大阪本社の売却発表 譲渡益380億円
武田薬品工業は28日、大阪市内の本社ビルなど計21件の不動産を売却すると正式発表した。2019年3月期に譲渡益約380億円を計上する。今期の業績予想には既に織り込んでおり、不動産売却による業績予想の見直しはない。非中核資産の売却を進め、アイルランド製薬大手シャイアーの買収で膨らんだ有利子負債の削減を急ぐ。
譲渡先や譲渡額は非開示だが、関係者によると米不動産ファンドのグリーンオーク・リアルエステートに500億円程度で売却するとみられる。武田が登記上の本社を置く「武田御堂筋ビル」(大阪市)などが対象で、売却後も武田は賃借に切り替えて使用。本社登記も変更しない。
実質的な新本社として18年春に完成した「武田グローバル本社」(東京・中央)は保有を続ける。
関連企業・業界
企業: