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総合格闘技の2人のスター、日本で「デビュー戦」
ONEチャンピオンシップ、3月末開催

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2019/1/29 6:30
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2018年大みそかのフロイド・メイウェザーと那須川天心の対戦が話題になった格闘技界。3月31日にはアジアで急成長する大会「ONEチャンピオンシップ」が東京・両国国技館を舞台に日本で初開催される。注目は2人の元世界王者。総合格闘技の世界最高峰、米UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)を離れ、ONEに参戦するデメトリアス・ジョンソン(32)とエディ・アルバレス(35)だ。

昨年10月、格闘技界を驚かすビッグニュースが飛び込んできた。UFCで全階級を通じて歴代最多の防衛記録を樹立したジョンソンのONE移籍だ。格闘技ファンなら名前を知らない者のいない実力者である。

UFCで歴代最多の11連続防衛を果たしたジョンソン

UFCで歴代最多の11連続防衛を果たしたジョンソン

「変化がほしかったんだ。UFCとはまだ4試合の契約が残っていたけれど、自分のコーチがONEの役員を務めていることもあった。オファーをもらったとき、このチャンスは避けて通れないと思ったよ」

ジョンソンは決断の理由をそう語る。今回の移籍は、ONEを主戦場にしていたベン・アスクレン(米国)との「トレード」という形でも話題を呼んだ。格闘技界では珍しい大掛かりな移籍劇は、それだけジョンソンが大物である証しでもある。

「DJ」の愛称で親しまれるジョンソンは米ケンタッキー州出身。高校でレスリングを始め、11年にプロに転向した。翌年からUFCに参戦。12年に新設されたUFCの最軽量級であるフライ級(上限56.7キロ)の初代王者になり、昨年8月に王座を明け渡すまで11連続防衛を果たした。

リング内外の潜在能力にも魅力

それほどの実力者が格闘技の本場、米国から主戦場をアジアに移すことに抵抗はなかったのだろうか。人によっては「都落ち」ととらえるだろう。ただ、ジョンソンはそんな見方を否定する。

「そういう考えも理解はできるけれど、ONEはアジアでしっかりした基盤をつくっている。それにミルコ・クロコップ、バンダレイ・シウバ、エメリヤエンコ・ヒョードルら米国で活躍したファイターはみんな日本で有名になったんだ」。かつてのK-1やPRIDEといったイベントが世界の格闘技をリードしていた時代を、子どものころから見てきたというジョンソンにとって、日本に来ることは決して都落ちではないのだという。

ONEのリング内外における潜在能力にも魅力を感じている。一つはアジアにルーツがある様々な格闘技の選手が集まっている点だ。「ボクシング、キックボクシング、ムエタイ、柔術など、ONEには全ての格闘技がある。質の高いアスリートが同じ旗の下に集っている感じがするんだ」。さらに重量級や中量級の人気が高い米国に対し、アジアは軽量級の選手層が厚く、ファンの人気も高いこともジョンソンにとっては魅力なのだろう。

万能ファイターのジョンソン(左)がどんな戦いを見せるか楽しみだ

万能ファイターのジョンソン(左)がどんな戦いを見せるか楽しみだ

今回のオファーが「とても好条件だった」というように、ビジネス面でもONEの可能性を感じている。「北米ではUFCにはかなわないかもしれないけれど、アジアの市場はONEが押さえているといってもいい。世界138カ国で放送され、17億人がテレビやインターネットで視聴しているんだろ? ビッグビジネスだし、世界規模のスポーツプロダクトだと思っているよ」

3月31日のONEデビュー戦では日本の若松佑弥とフライ級(上限61.2キロ)のワールド・グランプリ・トーナメント1回戦で戦う。ジョンソンは過去に2度、UFCで日本選手と対戦し勝利を収めている。カリスマ的な人気を誇り、昨年急逝した山本KID徳郁さんと、現在も日本のトップとして活躍する堀口恭司だ。

「日本選手はとにかくタフ。そして、スキルがある。何か一つのことを突き詰めてやっている印象がある」とジョンソン。ONEとは複数試合の契約で、ここでキャリアを終える覚悟もあるという。レスリング、柔術、キックボクシングなど様々な格闘技を高いレベルで習得した万能ファイターがどんな戦いを見せるか楽しみだ。

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