2019年4月21日(日)

脱北女性の戸籍登録許可 東京家裁「邦人の娘」と判断

2019/1/28 10:00
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東京家裁は28日までに、北朝鮮で生まれ脱北した30代女性を日本人の娘と判断、日本国籍があると認め、日本の戸籍への登録を許可する決定をした。

女性の祖母は戦後の帰還事業で北朝鮮に渡った在日朝鮮人の日本人妻。母はその娘で日本国籍があったが、血縁関係を証明する書類はなく、家裁は女性の供述をもとに審査した。「具体的で、他の親族の供述とも整合する」とし、日本人女性との親子関係を認定した。

日本につながりがある脱北者が日本に定住する際、法務局への「帰化申請」手続きで日本国籍を得るのでなく、親子関係の立証をして戸籍登録許可を受けるのは異例。専門家は「初めてではないか」(脱北者を支援する北朝鮮難民救援基金の加藤博理事長)とみる。

「帰化申請」手続きの審査は経済的安定など条件が厳しい。今回の家裁決定は、生活が苦しい日系脱北者が日本国籍を得る道を広げた形。決定は2018年10月30日付。

女性は1990年代後半に中国に脱出、8年後にタイ経由で韓国に入った。韓国籍となって来日し、12年から日本で生活しているが、健康を害してアルバイトと生活保護で暮らしを維持。生計が不安定として帰化申請では不許可の恐れがあった。母、祖母の戸籍を調べ、親戚も捜し出し証言を得た。

女性の代理人の山下敏雅弁護士は、証明書類が乏しい中、家裁が女性の証言を吟味、信用して結論を出したことも柔軟な判断と評価した。〔共同〕

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