不適切統計、与野党が批判 通常国会28日召集

2019/1/27 11:03 (2019/1/27 17:26更新)
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第198通常国会が28日、召集される。与野党双方は毎月勤労統計の不適切調査問題に批判を強めている。各党幹部は27日のNHK番組で今後の国会審議について議論し、立憲民主党の福山哲郎幹事長は根本匠厚生労働相の罷免を求めた。特別監察委員会による調査の一部を厚労省の職員が担っていたことなどを挙げ「厚労相は信頼性を著しく欠いている」と強調した。

自民党の萩生田光一幹事長代行も不適切調査問題に関して「言語道断、あってはならないことだ」と批判した。「政府に猛省を促すと同時に、与党としてもチェックができなかったことは大いに反省して仕組みを見直していきたい」と、野党に呼びかけた。公明党の斉藤鉄夫幹事長は「与党も責任がある。しっかりと追及し、根本的な対策を打つ最大限の努力をする」と語った。

毎月勤労統計で厚労省は全数調べることになっている従業員500人以上の事業所に関し、2004年から東京都で約3分の1を抽出して調査していた。野党は昨年1月以降、厚労省が事実を公表せずに全数調査に近づける加工を始めたことを追及する構えだ。

共産党の小池晃書記局長は「明らかに組織的にやってきた。この問題の解明は予算審議の大前提だ」と強調。国民民主党の平野博文幹事長は「与野党の問題ではない。国会が全力を挙げて解明と再発防止、なぜこういう事態が起こったのかしっかりと追及しなければいけない」と話した。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「厚労省が肥大化していることにも原因がある」と行財政改革の必要性を指摘した。

自民党の森山裕国対委員長は27日、鹿児島県霧島市で講演し、不適切調査問題に関して「この問題は大事だが、この問題ばかり取り上げて予算の審議や成立が遅れることを国民は望んでいない」と述べた。「19年度初日の4月1日から自治体の予算執行を可能にするため、与党の国対委員長としてどんなことがあっても責任を果たす」と指摘し、18年度中の予算成立に強い意欲を示した。

通常国会の会期は6月26日までの150日間。政府・与党はまず防災・減災対策のインフラ整備費などを含む18年度第2次補正予算案を早期に成立させ、2月中旬にも19年度予算案の審議に入る考えだ。

安倍晋三首相の施政方針演説など政府4演説は召集日の1月28日に、各党の代表質問は衆院で同30、31日に、参院で31日、2月1日に実施する。

政府は4月の統一地方選や夏の参院選をにらみ、確実な成立を優先して提出法案を絞り込んだ。政府提出法案は58本、承認を求める条約は10本提出する。10月の消費税増税を前提とした幼児教育の無償化に関する法案や、外国人労働者の受け入れ拡大に伴い健康保険の被扶養者を原則として国内居住に限る健康保険法などの改正案が論戦の焦点となりそうだ。

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