中国証券監督トップに工商銀董事長の易氏

2019/1/26 18:29 (2019/1/26 20:04更新)
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【北京=高橋哲史】中国共産党・政府は26日、証券行政のトップである劉士余・証券監督管理委員会(証監会)主席が退任し、後任に中国工商銀行トップの易会満氏を充てる人事を発表した。中国国営の新華社などが一斉に報じた。劉氏は最近の株価低迷の責任を取らされた可能性がある。

新任の易氏は1964年生まれの54歳。85年に四大国有銀行の最大手である中国工商銀行に入行し、2013年に頭取、16年にトップの董事長に上り詰めた。歴代の証監会の主席はこれまで四大国有銀行の出身者がほとんどを占めている。

易氏の共産党内における地位は「中央委員候補」。トップ200にあたる中央委員に欠員が生じた場合に備える約170人のうちの1人だ。中国では、党内人事の一環として金融当局トップと大手国有銀行の間でポストを回すのがめずらしくない。易氏には低迷する株式相場のてこ入れに期待が集まるが、その手腕は未知数だ。

退任した劉氏は日本の農協に近い組織の理事会主任に就任する。証監会の主席経験者はかつて周小川氏が中国人民銀行(中央銀行)の総裁に就くなど要職に転じる場合が多く、劉氏の新しいポストはそれらに比べ見劣りする。

劉氏は16年2月に前任の肖鋼氏が株式市場の混乱の責任を問われて事実上、更迭されたのを受けて登板した。株式市場での不正行為を相次いで摘発するなど監督強化に動いたが、かえって株価の低迷を招いたとの批判も出ていた。

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