AI活用 金沢で開発 ネクストリーマー、拠点設置
人工知能(AI)の関連システムを手掛けるネクストリーマー(東京・板橋)は今春、金沢市に製品の開発拠点を設ける。訪日外国人(インバウンド)対応など地域の課題に応えるサービスの提供も目指す。大学が集積し、先端技術を活用した活性化に積極的な金沢市で事業を拡大する。
25日、同社の向井永浩最高経営責任者(CEO)らが金沢市役所を訪れ、山野之義市長と意見交換した。同社は対話システムなどを手掛ける。向井CEOは「AIは研究だけでなく、地域への実装が重要」と語り、タクシーや多言語対応での活用に意欲を示した。
金沢市は昨年「金沢市新産業創出ビジョン」を策定。今後、エンジニアらが町家を活動の拠点にする「金沢AIビレッジ」の整備や市民の生活へのAI活用などを推進する。山野市長は「金沢には大学などが多く、若い優秀な人材を輩出する素地がある」と地域の強みを語った。