地方都市総合力ランキング 交流・文化軸に京都市1位
(データで見る地域)

2019/1/28 0:30
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世界の都市総合力ランキングを毎年公表してきた森記念財団(東京・港)が日本国内の地方都市のランキングを2018年に初めて調査した。対象は規模が大きく異なる東京を除いた72都市だ。首位は訪日客の増加を背景に文化・交流分野のスコアで他を引き離した京都市。上位には福岡や大阪、名古屋や横浜など政令指定都市が並んだ。ただ細かく分析すると、地方都市それぞれのユニークな強みも浮かび上がる。

京都市東山区を訪れた外国人観光客(2018年7月)

京都市東山区を訪れた外国人観光客(2018年7月)

例えば、生活・居住分野で首位だったのが福井市。保育所の多さや出生率など子育て環境で評価が高かった。住宅の広さでも高スコアを得た。同分野では富山市も5位に入った。やはり住宅の広さなどで高スコアを得た。調査を主導した明治大学の市川宏雄名誉教授は「もともと北陸の都市は住みやすさに定評があったが、今回それがデータで実証された」と指摘する。

環境分野では浜松市が首位。年間日照時間でスコアが最も高く、再生可能エネルギー自給率も評価が高かった。電気自動車(EV)の充電スタンドの多さも目立った。環境分野のスコアが寄与し、総合順位でも10位に入った。

このほかトヨタ自動車のお膝元の愛知県豊田市も特徴的だった。総合順位は14位だが、指標ごとにみると財政と市民生活・福祉で全国トップだった。市川名誉教授は「トヨタのおかげで財政が良く、要支援・要介護高齢者の少なさなどにリンクしていることが明快に表れた」と指摘する。同氏は「調査は出発点。データを都市ごとの政策に役立ててほしい」と期待する。

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