2019年5月20日(月)

厚労省、調査手法も「不適切」 統計問題 聴取やり直しへ

2019/1/25 20:00
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毎月勤労統計の不適切調査問題で、厚生労働省の特別監察委員会がまとめた検証結果がわずか3日でやり直しを迫られる事態になった。根本匠厚労相が25日の閣議後の記者会見で、委員による関係者への聞き取りを継続する考えを示した。報告書原案を職員が作成するなど中立性が疑われており、事実上調査手法が「不適切」だったと認めた格好になる。

根本氏はやり直す理由について「(結果を)補強するため」と強調したが「結論には予断を持たずに取り組む」とも述べた。再公表の具体的な時期は示さなかった。都道府県担当者らへの聞き取りも行う。

外部の有識者で構成する監察委が22日公表した報告書は「組織的な隠蔽は認められない」とした。だが問題に関わった一部の厚労省職員への聞き取りを職員が行っていたほか、報告書原案も厚労省側が作成していた。24日の衆参厚労委員会の閉会中審査では、中立性を疑う指摘が相次いだ。

厚労省は厚労委で、監察委の委員が聞き取りをしたのは局長や課長級で計20人、課長補佐級以下11人には職員がヒアリングをしたと説明。しかし根本氏は記者会見でこの人数についても「確認を進めている」とした。誰がどのような聞き取りをしたかもすぐ整理できず、拙速な検証であったことを改めて露呈した。

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