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アジア杯、大迫が握るイランの壁突破のカギ
サッカージャーナリスト 大住良之

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2019/1/26 6:30
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「こうした大会では、どんな形でも勝って次に進むことが大切。無失点で次のステージに進めたのはよかった」

アラブ首長国連邦(UAE)で行われているサッカー・アジアカップの準々決勝。ベトナムに1―0で勝ち、準決勝進出を決めた日本代表の森保一監督は、開口一番そう話した。

決定力の前の段階が問題か

「どんな形でも」という言葉にひっかかり、できていない点は何かと聞くと、「決定力が課題」という答えだった。しかし私には、決定力以上にその前の段階の問題が大きいのではないかと感じられた。準々決勝という段階を迎えて攻撃面で調子が上がってこないことに、森保監督も頭を痛めているのではないか。

森保監督(左)が頭を痛めているのは…=共同

森保監督(左)が頭を痛めているのは…=共同

日本は大会が始まってからトルクメニスタン、オマーンに辛勝ながら連勝して早々と決勝トーナメント進出を決めた。第3戦のウズベキスタン戦は先発を10人入れ替え、それでも2―1で勝って1次リーグF組1位になった。しかし決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦はCKからDF冨安健洋の見事なヘディングで挙げた1点を守りきって勝ったものの、パスがほとんどつながらず、90分間ひたすら耐えて守るという試合になってしまった。1試合の総パス数197本は2018年のワールドカップ4試合の平均(506本)の4割にも満たない。ボール支配率23.7%というのは、ブラジル代表を相手にしてもありえない数字だ。

確かに集中を切らさずによく守った。だが守らざるをえない状況をつくってしまったのは、攻撃に転じようとしたときにパサーとレシーバーの双方でミスが多発したためだった。

そのミスは、準々決勝のベトナム戦でも解消されていなかった。中2日での試合という厳しい状況はあったものの、パスの精度は対戦相手が変わっても上がらなかった。この日のパスは709本。精度(成功率)は86.2%。しかしその多くは、DFとボランチの間で回したもので、縦パスの多くが味方に合わず、あるいは渡ってもすぐに奪い返され、なかなかベトナムの守備組織を崩すことができなかった。

ここまで5試合、すべて1点差で勝利をつかんできた日本。ポジティブな面をいうなら、森保監督の言葉通り、チーム全員がどれも厳しい戦いであることを自覚し、勝つために何が必要かを考え、なりふり構わず実行するというメンタリティーが挙げられる。ボール支配率が23.7%であろうと、自陣ペナルティーエリア周辺でのプレーが続こうと、日本の選手たちはじれず、とにかく勝つためのプレーに集中した。

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