情報処理推進機構(IPA)は2019年1月24日、IT(情報技術)に関する国家試験「基本情報技術者試験」の出題内容を20年春期から見直すと発表した。午後の試験で選択できるプログラミング言語のうち、COBOL(コボル)を廃止してPython(パイソン)を新たに採用する。加えてプログラミングや理数能力を重視し、問題数や配点を見直す。
COBOLを廃止する理由についてIPAは、教育機関などで指導言語として採用される機会が減っていることや、試験における選択率が極端に下がっていることを挙げる。IPAによると、18年秋期の基本情報技術者試験でCOBOLを選んだ人の割合は4.6%だった。
COBOLの代わりにPythonを選んだ理由については、「適用範囲の拡大や、人工知能(AI)に関連する主要なオープンソース・ソフトウエア(OSS)での採用が広がっているため」とする。Pythonのシラバス(授業計画)やサンプル問題は19年10月に公開される予定だ。
問題数の見直しでは、これまで独立していた「システム戦略」などを問うストラテジー分野の出題を「プロジェクトマネジメント」などを含むマネジメント分野に統合するなどして、問題数を減らす。配点の見直しでは、「ソフトウェア開発」の配点をこれまでの20点から25点に、「情報セキュリティ」を12点から20点に変更するなどした。
IPAは今回の見直しについて、「AI人材育成のニーズなどを踏まえた」と説明する。COBOLが選択できるのは19年秋期の試験までとなり、20年春期試験以降はC、Java、Python、アセンブラ、表計算ソフトの5つから選択することになる。
(日経 xTECH/日経SYSTEMS 島田優子)
[日経 xTECH 2019年1月24日掲載]
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