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プラごみ削減へ、欧米企業結集 ダボス会議で発表

【ダボス(スイス東部)=佐野彰洋】スイスで開催中の世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で、世界的な海洋汚染の原因となっているプラスチックごみの削減が主要テーマの一つとなっている。24日には米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や米ペプシコなど欧米の主要な消費財メーカーが結集し、繰り返し利用可能な容器を使った製品の販売・配達サービスに取り組むと発表した。

24日、プラスチックごみ削減の取り組みを発表した企業経営者ら(スイス東部ダボス)

サービスの名称は「ループ」。米ベンチャー企業のテラサイクルと組んだ。利用者はオンラインで製品を注文。保証金を支払い、ガラス瓶やステンレス製の容器に入った商品を宅配してもらう。昔ながらの牛乳配達のように、容器の回収、洗浄、使用を繰り返す仕組みだ。まずはパリとニューヨークなど米東部で展開する。

P&Gのデビッド・テイラー最高経営責任者(CEO)は「ごみをなくし顧客を喜ばせる機会となる」と語った。消費者の反応から学びたいとした。

ロイター通信によると、米コカ・コーラや英蘭ユニリーバ、流通大手の仏カルフールや英テスコなども参加する。20年には東京や米カリフォルニア州でもサービスを始めるという。

「プラスチック経済からの転換」と題した討論会で、米化学大手ダウ・ケミカルのジム・フィッタリングCEOは新興国を念頭に「リサイクルを行うためのインフラ整備」の重要性に触れた。

コカ・コーラのジェームズ・クインシーCEOは競合や業種の垣根を越えて技術やノウハウを持ち寄る「集団的行動」が必要だと強調した。ペプシコのラモン・ラグアータCEOはプラスチックごみを減らすために生じる追加の費用負担について、多くの消費者は受け入れる準備ができていないとの認識を示した。

安価で利便性の高いプラスチックの使用に頼ってきた消費財や素材メーカーは環境保護を求める国際的な圧力にさらされている。「循環型経済」の実現に向け、消費者にどのような価値を提供するか模索が続いている。

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