2019年2月22日(金)

豊川1歳男児殺害、再審開始認めず 名古屋高裁決定

中部
社会
2019/1/25 10:24 (2019/1/25 10:59更新)
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愛知県豊川市で2002年、村瀬翔ちゃん(当時1)が連れ去られて殺害された事件で、殺人などの罪で懲役17年が確定した田辺(旧姓河瀬)雅樹受刑者(51)が申し立てた再審請求について、名古屋高裁(山口裕之裁判長)は25日、再審開始を認めない決定をした。

再審請求が棄却され「不当決定」の垂れ幕を掲げる弁護団(25日午前、名古屋市中区)

田辺受刑者は捜査段階で自白したが、その後は無罪を主張した。山口裁判長は決定理由で「自白の信用性は高く犯人であることは揺るがない」と判断。請求を棄却した。

田辺受刑者は16年7月に再審請求。弁護団は、翔ちゃんが落とされた海の潮流が自白の内容と食い違うとした専門家の意見書など約30点を「新証拠」として提出したが、山口裁判長は「自白の根幹部分を揺るがすものではなく、無罪を言い渡すべき明らかな証拠には当たらない」と退けた。

有力な客観証拠はなく、06年1月の一審・名古屋地裁判決は「自白の内容が不自然で、信用性に疑念がある」と無罪を言い渡した。07年7月の二審・名古屋高裁判決は自白の信用性を認めて逆転有罪。最高裁も二審の結論を支持し、08年に懲役17年が確定した。

確定判決によると、田辺受刑者は02年7月28日未明、豊川市のゲームセンターの駐車場で、父親のワゴン車の中にいた当時1歳10カ月の翔ちゃんを連れ去り、約4キロ離れた岸壁から海に落として殺害した。

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