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米上院、与野党の予算案否決 政府再開へ協議は続行

(更新)

【ワシントン=鳳山太成】米政府機関の一部閉鎖が続く問題で、議会上院は24日、与野党それぞれの予算案を否決した。トランプ大統領が求める「国境の壁」建設費を含む共和党案と、2月8日までのつなぎ予算で壁の協議を先送りする民主党案を取り上げたが、いずれも可決に必要な賛成票を得られなかった。与野党は政府再開に向け、協議は続ける構えだ。

まずトランプ氏の公約を盛り込んだ共和党案を否決した。トランプ氏は19日、幼少期に親と不法入国した若者の強制送還を猶予する制度「DACA」を3年間延長する代わりに、壁建設費57億ドル(約6200億円)を予算に盛り込むよう求めていた。

民主党案も否決した。民主党は壁建設費を含まない2月8日までのつなぎ予算でひとまず政府を再開させ、国境問題で協議を続ける狙いだった。

予算案の可決に進むためには定数100のうち60票が必要。議席数は共和党53、民主党47と拮抗している。共和党案と民主党案それぞれへの賛成票は50票、52票にとどまった。

予算案の否決を受けて、上院の与野党トップは妥協案を探るため改めて協議を始めた。トランプ氏は24日、壁の建設費で「頭金」があれば、つなぎ予算に賛成すると表明した。今年度予算に計上する壁建設費について減額に応じる可能性を示唆した格好だ。

トランプ氏の新たな妥協案が通るかは見通せない。民主党はこれまで壁の建設費用ではなく、壁の建設自体を認めない姿勢を貫いてきた。米メディアによると、民主党のペロシ下院議長はトランプ氏の新たな提案について「納得できない。受け入れられない」と否定的な見方を示した。

政府機関の一部閉鎖は過去最長を更新し、1月24日に34日目に入った。無給の政府職員が約80万人に上るほか、国民生活や企業活動に影響が広がっており、不満が高まっている。各種世論調査ではトランプ氏の責任を指摘する声が多く、トランプ氏への風当たりが強まっている。与野党いずれの指導部に対しても、穏健派の議員から歩み寄りを求める声が増えている。

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